【MOVIE】「暴力」のない社会へ 性暴力被害者を支えるために 対談動画公開

女性議員と性暴力被害者支援看護師、山本潤さんの対談

2017年6月の国会で110年ぶりに実現した性犯罪に関する刑法の改正。しかし、本当の意味で性暴力被害者を支えるためには、社会的な支援の枠組みも必要です。ご自身も被害当事者であり、「性暴力被害者支援看護師」(SANE)となり、これまでも性暴力をめぐる社会的な啓発活動を続けてきた山本潤(やまもと・じゅん)さんにお話を聞きました。この対談動画とともに、「PROJECT#2 すべての人の尊厳を守る性暴力被害者支援とは?」も公開中です。

まずは性暴力被害の現場の声を

山本さんは「被害者は社会から見捨てられていると感じている」と語ります。性暴力にさらされた人は、しばしばその被害を誰にも相談できずに苦しんでいます。内閣府の調査などで明らかにされているように、告発をしにくい性暴力問題の本質を考えれば、警察で認知されている件数だけで性暴力被害の実態を知ることはできません。政治が向き合うべきなのはまず、当事者を含む支援の現場の声です。

性暴力被害者支援法案とは?

性暴力の問題とは、決して被害当事者だけの問題ではなく、理不尽な暴力にさらされた個人の立場に、社会がどう向き合うのかという問題です。刑法改正と同時期に議論されていた性暴力被害者支援法案は、2017年通常国会では成立に至りませんでした。性暴力被害者の支援について、ぜひ一緒に考えてみませんか?

■ 出演者プロフィール ■

▶ 田名部匡代(たなぶ・まさよ) 1969年生まれ。参議院議員(青森選挙区)。2003年に衆議院議員に初当選し、3期つとめた後、2016年からは参議院議員として活躍。刑法改正案では、関係団体と国会の橋渡しとして尽力した。

田名部議員コメント「被害者支援のため長年活動されてこられたすべての方に感謝するとともに、声をあげられない被害者の救済と性暴力の根絶にむけても、今後残された課題の見直しのためにも、この歩みを止めてはならない、と感じています。」

▶ 山本潤(やまもと・じゅん) 1974年生まれ。看護師。自身も性暴力をうけたサヴァイヴァーで、性暴力被害者支援看護師(SANE)。性暴力被害者への支援にかかわる人材の育成、一般市民向けの啓発活動なども積極的に行っている。著書『13歳、「私」をなくした私 性暴力と生きることのリアル』朝日新聞出版、2017年。

山本潤さんコメント「性暴力被害の内面を語り、どのようなことに苦しむのかは傷をさらけ出すようなことなので辛いこともありますが、田名部議員が温かく熱心に聞いてくださり、励まされました。今回の改正では暴行脅迫要件が残り、被害者にとって裁判のハードルが高い過酷なものであることには変わりません。性犯罪の本質と言われる不同意性交をどのように裁くことができるのか、本質的な改正が必要だと思います。」

2017-08-25T19:29:14+00:00 2017.7.19|NEWS, MOVIE, 女性, 女性の社会進出, 個人の尊厳, 性暴力|